ガーネット紀行 出展&バイイングレポ

ミュンヘン2度目の冒険の旅(後編)

日本からおよそ25時間。
目的地であるドイツ・ミュンヘンに到着。

ミュンヘン2度目の冒険の旅(前編はこちら)

●現地に足を運んだから

実は前回に参加したときに、ミュンヘンにて未達成だった事があって
今回はリベンジを果たしたいと思っていた。

全日程のスケジュールを確認してこの時しかない!というタイミング。
往路初日のミュンヘン中央駅に到着したそのわずかな時間。

そうなのです!現在も毎日更新中の「ガーネットとミニチュアフィギュア」のコラボ作品
「フォトダイアリー」に使われているそのフィフュアはドイツのプライザーというメーカーのもの。

●ガーネットとミニチュアフィギュアのコラボ写真「フォトダイアリー」はこちら

そのお店がミュンヘン中央駅の中にあることは知っていた。

昨年お店まで見つけられたのに、基本的にショーが始まってしまうと(準備日も含め)、
観光地も買い物も動ける時が営業時間外のため断念する事がほとんど。

今回ミュンヘン中央駅に着いた時、
往路一緒に旅をしたお二人にはしばしお休みしていただいて・・・

がっつりと仕入れ(笑)店員さんには
身振り手振りでのボディーランゲージで。
なんとか、現地でのスカウト(仕入れ)。

※ガーネットブックVol2に掲載してある写真を見せながら説明

たしかに日本で購入するより少し安く買うこともできるのだけれど、
ある程度数を買うと許容量の少ないトランクを圧迫するのも考えもので。
ともあれ、まずは前年からのミッションをクリアすることに。

そして、会場であるミュンヘン・メッセへ。

会場に備品など荷物を置いてから、
直航便組が会場に着くのを待つ。

そのあと、直航便組と合流して
近場で食事を済ませる。

一応晩御飯なのだが・・・もう、日本から何時間など
わからなくなっているほどモウロウとした中、
ミュンヘン中央駅へ戻り、ホテルにチェックイン。

●出会いと再会

ミュンヘン中央駅近くの
朝早くから開いているスーパーマーケットを発見。

今年は狙っているものがあり・・・

そうです、柘榴!!
朝食のパンも一緒に。

柘榴を持って、電車で会場へ。
柘榴はディスプレイに使う予定。

●まずはミュンヘンショーのスケジュールから

・1日目:設営準備日
・2日目:設営準備日
・3日目:プレオープン(ディーラーズデー)
・4日目:オープン初日(一般)
・5日目:最終日(一般)

ミュンヘン入りしたのが設営準備日の1日目ですので、
本日は設営のメイン日。翌日のプレオープン日に備えます。
また、設営のメイン日だけれど、買い付けの日でもあります。

設営準備日は比較的会場内を歩き回れるので、
昨年同様、フードコーナーでドイツっぽいものを堪能!!

 

http://www.garnetfans.jp/blog/photo-diary/p20161027
また例の如く。フォトダイアリーにUP。
1年ぶりの味に再会。

ちなみに、フードコーナー混雑時はこんな感じ。

設営時とはいえども、
おかしな撮影をしている日本人に写っていた様です(笑)

準備や買い付けなども終わり、翌日からのオープンに備えます。

 
●オープン〜最終日ダイジェストーーー出会い&再会

 
今回もお世話になりましたドイツ在住、通訳の茅沼さん。
ガーネットのブレスレットをお持ちで、撮らせていただきました!

ミュンヘン工大のハンスさん(↑3人並んだ写真の中央)からは、ショーが終わったら
大学の私のコレクションを見にこないか?とお誘いをいただきましたが、
今回はミュンヘンのあとはチェコに行く予定でしたので断念。

 

前回、当店でスペサルティンガーネットを
お買い上げいただいたお客様に再会。
素敵な指輪に加工された様でお声かけ頂きました!!

  

またこの味に再会です!サラミ屋さん!!
日本へはハムなどの持ち込みが禁止されていますので、
限定の味わい。会場内では”飲みながら”なので最高のおつまみです(笑)

”リンゴ丸かじり”で歩いているドイツの人たちを多く見かけるので
郷に従って丸かじりします(笑)

今回は、スモールスペースでの出店。
それでも「ガーネットつながり」のたくさんの出会いや再会がありました。

 

入場は有料ですが、この通りオープン前のゲートはすごい行列。
日本もドイツもかわりませんね。

 

接客。
難しいコミュニケーションは通訳さんにお願いします(^ ^;)
ジャパンパビリオンには国内の14社が集まりました。

 

お互い助け合いの精神で仕事と飲みニケーションも(笑)

 

中庭には恐竜のオブジェが展示されています。

 

子供達も楽しそう。

子供達が楽しそうといえば、今年もありました!
体験型イベント。
前年よりも内容が増えた感じ。

  

この水の中から宝石をすくうコーナーは新しく出来たようです。

国内でも、このくらいの規模でイベントがあれば結構盛り上がるかも!?
エンターテイメントですね。

体験型イベントの他にも、
企画展示、博覧展示コーナー、講演コーナーなど
大規模なだけあって様々。
出入場ゲートの近くには、フリードリンク(ビールなど!?)が
あったり、日本のイベントの感じとはやっぱり違いますね。

 

ミュンヘン工大のハンスさんが最終日にも訪れて・・・
「Bホールに展示してあった世界一大きいと言ってもいいガーネットの標本はみたのかい??」
今回は全部のホールを急ぎ足でも見ていなくて、
終わり間際だったのだけれど、駆け足でいってみることに。

 

たぶん彼が言っていたのは、
この辺だけどなぁ??

!!うぁ〜〜〜!!!
どうやら撤収してしまったようで。

結局見られずじまいでした(泣)
来年もくるのかな??

 
 

●なんと、なんと、思わぬ展開が!!!

ドイツ・ミュンヘンで年に一度行われている、
「The Munich Show(ミュンヘンショー)」

ジャパンパビリオンに出店しているガーネットファンズ。

1年目はショーが全て終わった後、
オーストリアのウィーンに移動して
「ハプスブルク家所蔵”双頭の鷲”」という、
400カラットアップのガーネットがセットされた
紋章が展示されていて、それを取材しに行った。


http://www.garnetfans.jp/blog/report/201511-wien1

 

今回2回目の参加後は・・・
ドイツのお隣、チェコへ
チェコは国の石が「ガーネット」。ちなみに日本は「翡翠」。

これは、行ってみるしかないでしょ!!
ということで、事前にリサーチ。
 

チェコのガーネットといえば、ボヘミアンガーネットと
呼ばれる、真っ赤なパイロープガーネットが有名。

 

実は日本を立つ前に、ネットで色々と調べていると、
とても興味深いブログに出会う。

「ダイアモンドホリデー」
http://www.diamond-japan.com/

シンガーソングライターの「石野田奈津代」さんの
歌ではない方(笑)の活動で、誕生石を探しに
世界を巡られています。コンテンツもとても面白い!!

そして、チェコの、Podsediceというところに
実際にパイロープガーネットの原石探しに行っていたようで
参考にしながら、イメージを固める。
石野田さんも「アポなし突撃」の感じでしたので
私も同じ感じになるのだろうか?など、まぁ不安しかない妄想(笑)

そして、日本を立つその1週間くらい前。
私のスケジュールもほぼほぼ確定したとき、
意を決して「石野田さん」にメールを出してみた。

すると、なんとすぐに返答いただけたのでした!!
訪問した工場の様子、宿泊に関して、言葉の問題、交通の問題・・・。
わたしも「行き当たりばったり」に近いプランでしたので、
ざっくりとした内容での質問でしたが、細かく答えていただいて・・・。
行く前なので不安はもちろん消えませんが(笑)唯一の安心材料でした。

 

そして、ミュンヘンショー開催中・・・。

そういえば、前回話をした
チェコ人がいたことを思い出した・・・。

通訳さんが来る前の日だった。
完全に片言で、
「ミュンヘンショーが終わったら、チェコに行く」
「Podsediceという場所に行こうと思う。ここを知っているか?」
その場所は知っているが、行ったことはない・・・。
そのような返事だったのだが、ちゃんと通じているのか不安なので
例の石野田さんのブログを見せることにした・・・。
「日本から、この場所に行った人がいて・・・、ほら、ここ」
写真を見た彼は、納得したのだが、やはり行ったことがないようだ。

 
翌日、通訳の茅沼さんと改めてその彼に聞いてみることに。
 
すると、彼の友達で鉱山のツアーなどもしている方がいて
さらに、ミュンヘンショーにも出店しているとのこと!!

さっそく、その彼を紹介してもらうべく、出店テーブルまで
連れて行ってもらうことに。
出店場所のジャパンパビリオンからすごく近い場所でもあった。

ディーラーズデー初日のことだったのだけれど、
その彼は会場内にはいるのだけれど席を外しているとのこと。
私たちは、店番をしている方に名刺を渡した。

 
何かしらの情報でも聞き出せればOK。
そんな風に思っていたのだけれど、
はたして、店番の彼はちゃんと私の名刺を渡したのだろうか?
また、すぐ近くだがジャパンパビリオンの私の出店場所まで
来てくれるのだろうか??
 
そんな不安を抱きながら・・・
 

 
気がつくと、最終日。

同じホールで出店している人の中では、
お昼過ぎから早くも撤収をはじめる人たちも。
 
終始バタバタ、さらに2回目とはいえども
海外出店はそれだけでも慣れていないので
あっという間。

駆け込みの最終日。15時過ぎ。
 
・・・例の店番が私の名刺を無事に渡して
ジャパンパビリオンのガーネットファンズの
ところまでまで来てほしい。
と、お願いをしていたことなど、

まったく記憶から飛んでいた。
 
その時・・・
 
 
一人のスラッとした男性が訪ねてきた。
 
何やら、説明しだしたのだが、
売り込みか?配送関係の業者か?
と思い・・・通訳の茅沼さんを呼ぶ。
 
話を聞いてもらうと、
「チェコの説明をしてくれるという例の彼ですよ!!」

正直、最終日のこのタイミングか!!とも思ったりもしたが
現実問題翌日からのことを考えると、
1つの不安要素でも解消できればラッキーかな?くらいな感じだった。

そしてまた「石野田さんのブログ」を見てもらい
彼は、「うんうん、よく知っている」といったそぶり。
 
もう気持ちとしては、翌日の朝プラハに向けて移動。
ぶっつけ本番の強行突破を決めていたところだ。
そして「強行突破は難しいよ」とでも言ってくるのだろうな
とも思いながら、二人の会話の行く末を案じた。
 
ブログは日本語なので内容を茅沼さんに
説明してもらったりしていた。
 
すると、おもむろに彼は
「チェコへのスケジュールはどうなっている?」
というので、
「翌日の移動日に目的地の
Podsedice近くまで行こうかな?と予定している。
あー、でも完全にノープラン(笑)」
「滞在は3日間で最終日の午後には日本に戻る予定」
 
 
・・・何か考えている様子のチェコ人の男性。
 

 
「Podsediceの鉱山は、連絡しておかなければ入れないんだよ。」
 
つづけて、茅沼さんとの会話がつづく。

すると、茅沼さんの様子が少し変わった!?

『Really??本当??』
 
「え?どうしたんですか?」私が聞くと、
「彼が1日チェコを案内してくれるって言ってる。自分の車を出して。」
 
 
まったく予想していない展開に、心拍数はMAX!
今回ドイツに訪れた中で一番のドキドキに違いはない。
 
「Podsedice鉱山はトゥルノフという会社が所有していて連絡しなければならないんだ。」
「今日が日曜日だから明日の月曜日に連絡すれば問題ない。友達だから。」
 
実は、初めに問い合わせたチェコ人から話を聞いた後、
彼はプランを考えていたようだった。最終日で申し訳ないということをいいつつ
Podsedice鉱山から、ガーネット博物館、それから車で150kmくらい離れた
トゥルノフ本社の工場見学、ミュージアムもあって、夕方くらいには
プラハに戻ってこられる。とのこと。
 
なんという、ナイスガイだ(笑)
 
さらに、車も出してもらってプラベートツアーも組んでもらって
コミコミで「◯◯◯ユーロ!!!」茅沼さんも思わず驚いていました。
完全にお友達プライス。というか本当にいいの?と恐縮してしまうほど。
(※すみません、ちょっとブログ上では価格言えませんが)
 
「このプランでどう?何かリクエストがあれば言って??」
 
もう、パーフェクトです!!と言って
まさか、まさかの急展開。言葉の不安はあるけれど
まぁ最悪「グーグル先生」ということで、プラハでの宿泊先
集合時間なども伝え、「ペトロさん」と連絡先を交換した。
 
「じゃあ、明後日(笑)プラハで!!」
そう言ってペトロさんと別れた。
 
 

そして、2回目のミュンヘンショーは幕を閉じるのだった。
 
(ミュンヘン2度目の冒険の旅 完) 
 
翌日からは、いよいよチェコに向かいます!
レポートは「チェコ、ガーネットの遠足」をご覧ください。

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