ガーネット紀行

ツーソンからナバホの旅2019 〜蟻塚で見つかるガーネットを求めて〜Vol.4

「モニュメントバレー」とは、巨大な赤い岩がそびえ立つ世界的に有名な観光名所。
旅行誌で一生に一度は行っておきたいと紹介されるほどの場所だ。

ホテルにチェックインしネットで調べるとホテル内にあるレストランでは、
タコスが名物のようで早速注文することにした。

写真ではわかりにくいが、かなり大きくボリュームも満点。
十分に堪能したあと、明日もう一度アントヒルにチャレンジするかどうか
ベッドに横になりながら考えた。

明日朝8時くらいにホテルを出ても、アントヒルのあるあのポイントまでは
最低2時間はかかりそうだ。

朝10時にそのポイントに到着したとして、
その日はツーソンまで一気に戻る予定でいた。

午前11時に出て休憩を入れたとしてもツーソンには
夜10時を回ってしまうのではないか。
朝、起きた状況で判断しよう・・・。

そう思いそのまま眠りについた。

 

そして翌朝、起きて窓のカーテンを開けてみると・・・

なんと、今度は、完全に雪になっていた!

絶景ではあるのだけど、まさかの銀世界!急遽スケジュールを変更することに・・・。

車のフロントガラスはすっかり雪で覆われていたが、
標高が高いせいか、べっとりした雪質ではなくサラッサラの粉雪だった。

もちろんこの時点で「アントヒルのポイント」へのチャレンジは断念した。

さっそくチェックアウトをしてホテルを後にした。
徐々に、雲行きが怪しくなってきた。
午前中は雪の予報なので、早めにこの地を出たほうがよさそうだ。


小さいながらもモニュメントバレーには空港がある

西部劇や映画でも使われる、迫力のある風景。天候が悔やまれるのだが・・・

 

宿泊していたホテルから15分くらいの所に
「メキシカン・ハット」と呼ばれる場所がある。
せっかくなので、少し寄り道をしてみることにした。

この場所はフォレスト・ガンプと呼ばれていて、
文字どおり映画『フォレスト・ガンプ/一期一会 (Forrest Gump)』にて、
トム・ハンクス演じる主人公がアメリカ大陸をマラソンし、
最後に走るのをやめたその場所である。
晴れていれば、もっとよく見えたはず。

 


メキシカンハットはアントヒルガーネットのポイントの方面(近くはない)ので一応
ダート道の状態を確認するも雪混じりなので完全にあきらめがついた。

このあと、私はおよそ8時間かけてツーソンに戻り、
残りの2日間買い付けをするのであった。


Kayentaはだんだんと天気が悪くなってきた。

Kayenta市内のスーパーで買い出し。


行きに見た、ナバホの門(勝手に言ってる)も雪混じり。

ナバホでのミッションもコンプリートし、ツーソンに戻る途中の街、
テューバシティーの町並みを見るためにちょっと寄り道。

【Tuba City】


Tuba Cityの近く。お手元にGarnetBook Vol,5がある方は、目次ページに載ってるのがこの写真です↑


わかりにくいかもしれませんが、道沿いに簡易なナバホ土産の露店がたまにあります。
ほとんどやってないですが。

【無事にツーソン到着】

ツーソンメインショーの会場


ツーソンのサワロ国立公園 (Saguaro National Park)にてカレンダー用のロケ。

【終わりに】
今回のツーソンミネラルショー買い付けから、
鉱山レポの目的地ナバホへの旅は、思い返すと本当に絶妙なタイミングや
巡り合わせのお陰で無し得えた事だと感じている。

今回まずレンタカーとしてJeepが用意された。
当初は一番リーズナブルなコンパクトカーを選択していた。
保険のアップグレードは当日したのだけれど、
レンタカー会社の計らいで「Jeep」にしてもらった事も、
雪道や悪路での走行を考えると本当にありがたかった。

また、セドナでの雨。
前述したように、アントヒルと対面した夕方ではなく
当初はその翌日(ナバホが雪だった日)の朝に行こうと思っていた。
せっかくの世界有数のパワースポットと言われるセドナだ。
もし天気が良ければもっと幾つかのスポットを巡っていたかもしれない。
雨が降ったので早めにナバホへと向かうことができた。

そして、ナバホの「Kayenta」に着いた時も、日没にならず、
ギリギリ戻ってこられるか?のタイミングにその場所にいたこと。

悪路のあの土の道も、天候などによっておそらく日々見え方がかわっていだだろう。
もう、あきらめてUターンしたあのポイントがもっと手前だったのなら、
絶対に「アントヒル」は見つけることはできなかった。
もちろん、翌日のチャレンジは雪のためなかっただろう。

無謀な挑戦ではあったがガーネットの女神が、
「アントヒルとの遭遇のために」すべてを絶妙なタイミングで
合わせてくれたに違いないと大袈裟だけれども、
思わざるをえない、貴重な旅となった。

最後に今回の旅は、多くの方々のおかげで
無事に成功したということに感謝申し上げたい。
2019年2月。

 

 

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