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ガーネット ウィーンへゆく(前編)

_DSC6898 2015年11月2日AM5:40。ミュンヘン中央駅。

6:24分発、
ザルツブルグ乗り換えウィーンゆきのEチケットのプリントアウトした用紙を手に
朝食のサンドイッチとコーヒーを買う。

IMG_0643IMG_0646 本来ならあと少しでウィーンに到着という予定だった。
日本で予定を立てていた半年前からちょうど2日前までその計画だったのだが、確定ではなかった。つまり、チケットがなかったのだ。

経緯をちょっとおさらい。

世界的にも大規模な「ミネラルショー」で知られヨーロパでは最大級の「ミュンヘンミネラルショー」。前日の11月1日にジャパンパビリオンという初の試みにガーネットファンズも賛同して出展。全11社。ショーが終わると当然ながら皆帰国の途についた。そう、わたしを除いて。

日本国内のミネラルショーでもそうだが『ガーネット』に関わること、主には鉱物や宝石ではなく、そのネーミングや地名などに『ガーネット』または和名「柘榴石」にちなんで『柘榴』と付くものを探して取材することがある。

「ガーネットの専門店」だけれどただ、鉱物、ジェムの「ガーネット」の販売だけということではなく『ガーネット』にピックアップしたコンテンツをブログやSNSに発信している。
以前にも、札幌のとある宿泊施設に「ガーネットホール」という宴会場があり取材をしたり、京都に「柘榴地区」という場所があると聞くと足を運んでみた。

また、アメリカのサンディエゴには「ガーネットアヴェニュー」という通りがあるので行ってみたりと、全く違った観点で「ガーネット」を発見し繋がることができる。

そんな中、今回の「ミュンヘン渡航」が決まりリサーチをした。ガーネットにはオレンジ色の「スペサルティン」という種類がある。
このガーネットの語源となったとされるのが、ドイツ・ババリア地方のシュペッサルトという地区。 地図で調べると山奥でもあるし、フランクフルトまで移動しそこから目的地までのアクセスがレンタカーを借りて行くくらいしか思いつかない。というエリアだった。

とても興味深かったのだが、さすがに初のドイツということもありかなり冒険だ。
ミュンヘン市内にも有名な美術館や博物館もあるので、そこを巡るというのも良かったのだが、あまりピント来ない。
周辺国ならイタリア、フランス、オーストリア、チェコ・・・。
ミュンヘンから隣国へ飛行機。
そして宿泊となると経費も心配だ。

そんな中、あることが思い浮かんだ。以前依頼を受けて「ガーネットの勉強会」をさせていただいたことがある。

ブログかSNSなどで情報だけ掲載したことがあるが、大粒のガーネットが付いたオブジェ。その歴史的にも有名なガーネットを使った「オブジェ」を勉強会の中で参考資料として取り上げたということだった。

スクリーンショット 2016-01-29 13.25.42
そう言えば、ハプスブルグ家所有で「双頭の鷲」という
紋章をモチーフにしたオブジェだった。
そして真ん中に、ちょっと大きすぎるだろ!
と思ってしまう416カラットというどでかい「ガーネット」が鎮座したもの。

あれは、調べたときに確か・・・
ウィーンの・・・
「ウィーン美術史美術館!」

隣国といっても、全く距離感がわからない。
昔、大阪と京都は新幹線で行かないと行けない距離?
と思っていた事も(関西に行ったこともない若かりし頃)あるくらい、分からない(笑) いつもの事ながら「GoogleMap」で調べてみる。

なんとなく意外と近いような気がする!!
費用も気になるため、飛行機のLCC運賃も調べてみる。
これも意外とリーズナブル。

でもよく見てみると1時間くらいで着いてしまう距離ということがわかった。
「これなら行ける!!」そう確信した瞬間に、一気に「双頭の鷲」モードになった!!

さらに、オーストリア「ウィーン」。

一度は行ってみたい言わすと知れた観光名所ではあるが、気軽に行ける所ではない。こういう機会でなければという「自分を納得させるモード」に。

ドイツとオーストリアはシェンゲン協定内だから入国も問題ない。

そう言いながら、距離やアクセス方法など調べていると、誤ってGoogleMapのルート検索になってしまった。

・・・が、よく見ると「鉄道」という手段がでているではないか!
日本だと外国となると島国なので「飛行機」という発想に陥りやすいのだが、そうなのだ、地続きなんだ。

こうなると、なぜ「飛行機でゆこうか?」と考えていたのが理解できなくなってくる。

もう頭の中は「世界の車窓から」に!!
ドイツ・ミュンヘンからオーストリア・ウィーンまでの電車の便を調べてみることに。

すると、夜行列車という選択肢も出てきた。さらに片道数千円!!
経費を考えると、ミュンヘンショーが終わったその日の深夜、夜行列車に乗れば後泊代も節約できるし、明け方にウィーンに到着するのなら、朝からウィーン市内を巡ることができるので一石二鳥ではないか!ということで、ある程度、旅のスケジュールがまとまった。

羽田→(飛行機直行)→ミュンヘン ・ミネラルショー ミュンヘン→(夜行寝台)→ウィーン ・ウィーン取材 ウィーン→フランクフルト(乗り換えて帰国)→羽田 旅のスケジュールが決まってからは「ミュンヘン ガーネット紀行1(準備編)」をご覧ください。

ご覧いただいたあとに、冒頭とこれからの内容へとつながってゆきます。

いざ、ウィーンへ(世界の車窓から風)

2015年11月2日AM5:40。ミュンヘン中央駅。 6:24分発、ザルツブルグ乗り換えウィーンゆきのEチケットのプリントアウトした用紙を手に朝食のサンドイッチとコーヒーを買う。 実は手にしたEチケットは6:55分発。

念のためインフォメーションで、ゲート番号を確認しようと思い 意を決して「片言英語」でEチケットを渡してみた。 なんだかわからないのだが、ゲート番号と新たにプリントアウトされた紙を受け取った。 「あれ、前日にEチケットはプリントアウトしたのに・・・」 よくみると、時間が変わっている。 IMG_0643なんとなく、聞いてみようとおもっていたのだが、予約していた便の運行が中止になったようで、新たに乗り換えも含めたEチケットをだしてくれたのだ!!
ゲート番号は一緒だったので、そのまま乗車ゲートまで行こうと思っていたのだけれど、聞かなければ出発予定になっても電車がこないことを気付かず待つはめになるところだった。 _DSC6900朝6時過ぎのミュンヘン中央駅 乗り場の11番ゲートは、まだ真っ暗。 _DSC6901そして、約1時間後の出発なので、だれもいない。 屋外のホームなのでこんな寒い所なので余計ひとはいませんね。 私以外(笑) IMG_0651そして、なんとそこには、私がミュンヘンショーの期間中に立ち寄ろうとおもっていたのだが、営業時間の関係で行けなかった「本場ドイツのPreiser(プライザー)社のミニチュアフィギュア」が売っているお店の前だったのです!!
なぜ、Preiserのフィギュアを手に入れたかったかというと、もうご存知かもしれませんが「フォトダイアリー」でガーネットとコラボ中の、あのミニュチュアだったからです!!
そんな、苦い思い出を横目に、 IMG_0652朝もやが立ちこめる中、熱いカプチーノとパン、 そしてカレー味のポテトを食べて待つのでした(笑) ・・・すぐに食べてしまいますので、しばし寒空にうたれつつ やっと来た!! _DSC6910 席は、自由席。 徐々に日が昇ってくる 「世界の車窓から」 _DSC6921 _DSC6922おー、来た来た!!って写真を撮っていたら、 別の乗客もつられて、日の出写真を撮っていました!! IMG_0663ヨーロッパの素朴な風景を眺めながら・・・ _DSC6929 _DSC6931 絵になる風景が満載!!
ウィーンまでは、直行ではなく一度、 国境の街「ザルツブルグ」で乗り換えです。

ミュンヘン中央駅(Munchen Hbf)6:55発

ザルツブルグ駅(Salzburg Hbf)8:41

ザルツブルグ駅(Salzburg Hbf)9:12

ウィーン 西駅(Wien Westbahnhof)12:04
このスケジュール。

ご覧の通り、ミュンヘンからザルツブルグへは2時間弱。

ザルツブルグからウィーンまでは3時間弱と、移動はまったく苦にならない時間と距離です。
唯一心配していたのが、シリアからドイツへの「難民移民」の問題。

これは、ミュンヘンに滞在していた時にも、日本から「難民移民」で治安が悪くなっていないか?という心配を多くもらったこと。ミュンヘン中央駅に「難民移民」の人たちが溢れかえっている映像を日本にいる時にみましたが、実際は思ったほどではなく、ミュンヘンメーンの駅なので人は多いですし、部分的には「難民移民」らしい人たちはいます。

ただ、ミュンヘン〜ウィーンの電車のチケットが取れなかった一件は、オーストリアとドイツの国境を越える駅で、夜間のセキュリティの問題から不通となったと聞かされていた。

乗り換えの時にもパスポートチェックがあるとか、無いとか。
また、国境の街ということもあるので、セキュリティチェックなどで「難民移民」の人たちが溢れ返っているのでは?また何か問題があるのでは・・・?

という不安がありながら、電車は乗り換え終点の「ザルツブルグ」に到着した。
※2015年11月13日に起こりました、パリ同時多発テロ事件の前の状況です。現状は変化している場合が予想されます。大使館などで最新の情報をご確認下さい。

無事に国境を越えるのか?ドキドキのザルツブルグ

いよいよザルツブルグ駅が見えて来た。 乗り換えでは、およそ30分。
はたして、無事にセキュリティチェックなど 国を越えることができるのか!!! _DSC6935 パスポートも準備して、 下車。 _DSC6938 あれ、 なんだか。 普通の乗り換え駅? 朝の通勤で利用してもおかしくない時間帯。 ・・・ IMG_0665
ほぼ、
ザルツブルグには時間通りに到着しています。
駅のホームを見回してみても・・・

IMG_0666
・・・ いやいや、

どこにも、ないんか〜い!!

セキュリティチェ〜ック!!(笑)

大きい、トランクをゴロゴロと引きながら、 とりあえず、30分は、ザルツブルグに滞在できる!! と思ったのですが、どこかに行けるほど 時間は無く。

駅周辺を歩いてみます。 _DSC6942 駅の外には、救護テントがあり、 周りには人が溢れているのか!!
・・・・と思いきや、 まぁチラホラと。

朝からお酒飲んでる人もいるようで。 _DSC6943 駅前なんかをふらふらとしてきましたが、
結局何もせず、 駅のパン屋さんで、 飲み物とクロワッサンを買って
乗り換えのホームに行こうかな・・・

と思ったら。 _DSC6945 おー、
なんだ、
なんだ、なんだ、

いきなり行列の人たちが駅の構内を歩き出しました!!

どこにいたんだ、この人たちは?というくらいですが、
軍服を着た方に誘導されながら、駅の反対側のほうに歩いて行ったのであった・・・。

〜 気がつくと、もう乗り換えの時間ギリギリ!!

またトランクをゴロゴロと引いていたら・・・ あれ、ドア閉まっちゃった!!!

え===!! 行っちゃったーーー!!!

とりあえず、駅のDB(DB Bahn)インフォメーションで、
事情を話すと(Eチケット+指差しジェスチャー) 次の電車のチケットに無料で替えてくれました。

おそらく、割引料金のチケットではなく、正規料金でのチケットだったので この辺の融通は聞くのだと思います(たぶん) で、無事に10分遅れくらいで、ウィーンへ出発!!! IMG_0673 なんとなく、乗り遅れた電車の乗車率や席のタイプなんか見てみますと 私が乗った電車の方が空いているし、
しかもテーブル席もガラガラ!!

コンセントもありましたので、念のため携帯など充電!! _DSC6951 あとは、約3時間弱の列車の旅。 _DSC6950 湖があったり。 かなり、のどかですよ。 IMG_0681 パリパリ、しっとりのクロワッサン。
駅構内などに入っているパン屋さんは、 どこでも美味しいです!! _DSC6953 材木を運んでいる貨物列車。 やっと街らしくなりはじめて・・・ _DSC6957 そして、、 ついに、ウィーンに到着!! IMG_0693 ありがとうございます!! _DSC6959 IMG_0695 ウィーン 西駅(Wien Westbahnhof)到着です!! IMG_0704 日本のように、改札でチケットを確認するようなシステムではありませんので そのまま、駅をでます。
ホテルは、ウィーン西駅(Wien Westbahnhof)のすぐ近くなので、
とりあえず荷物を置きに向かいます!! _DSC6970 IMG_0709 IMG_0711 午後1時前くらいで到着が早めでしたが、
無事にホテルにチェックインすることができました!!
さぁ、これからウィーン市内に向かいます!!

ガーネット ウィーンへゆく(後編)へつづく

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